三等航海士の主な業務は航海当直や荷役当直の他、書類作成、医薬品等の管理です。
1自社の船舶は全て二人当直制となっているので、航海中は甲板手とともに見張りや操船を行います。基本方針である船内融和がBRM(Bridge Resource Management)に繋がり、安全運航に努めています。
2荷役当直では船全体の状況を念頭に、貨物の積み降ろしによって変化する船の傾きをバラスト操作で制御しつつ、荷役等の作業監督を行うこともあります。
3当直以外では、月々の書類の作成、そして衛生担当者でもあるので一般の医薬品に加え、法定医薬品等の管理も任されています。
甲板手から三等航海士になり、中でも「操船」という責任が大きくなりました。
4操舵命令を出す立場になり、他船の動向を把握しながら船を安全に、予定通りに目的地に走らせるという責任ある職務に緊張します。
5操船に正解はなく、船長や他の航海士の先輩の操船を見ながら勉強する毎日です。
6港をまわって多くの貨物を日本各地へ届けていると、こうして物流が成り立っているのを実感し、その一部分を本船が、そしてその中の自分が担っているのだというやりがいを感じます。