ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

70年の航跡

新造船の契約から引き渡しまでの流れ(資料提供:佐世保重工業株式会社)Delivery引渡しぎそう進水式のあと、配管や塗装などの内装工事(艤装)に入る。艤装岩壁と呼ばれる場所に船を着け、2ヶ月近くかけて工事が行われる。こうして船が完成した段階で、命名される場合が多い。できあがった船を造船所が船主に引き渡し、お披露目する式典(引渡し式)は、荷主、用船者、銀行など関係者一同を集めて盛大に開催され、この場で船の名前が正式に発表される。いよいよ出航の前には、乗組員全員が集合して、命名された船に魂を入れる入魂式が執り行われ、関係者一同、陸から自社の旗を振って船を見送る。船番について船は、進水式もしくは引渡し式の際に命名されるまでは、船番(契約番号)で呼ばれる。この船番の付け方は、造船所が何番目に造った船かが基準になっているが、車のナンバープレート同様、ある程度は船主が希望の番号を申し入れることができる。海という自然に頼る部分が大きい船は、何かを造作する際は必ず神事を行って神に祈願するほか、何かと縁起を担ぐのがならわし。当社は初代が明治33年生まれ、二代目が昭和3年3月3日生まれ、三代目が昭和33年生まれということや、宮崎“産”業の“サン”=3など、3という数字に縁があることから、船番に「3」を使うことにこだわってきた。PACIFIC OAKの船番は033、BELGRANOの船番は733、といった具合である。39