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概要

70年の航跡

国際貨物の増加を契機に大型船10隻を世界の海へ平成16年11月、17万トンを超える当社初のケープサイズ船LOWLANDS PHOENIX竣工。平成13年7月に竣工したFURNESS TIMIKAで、海外用船社と初めて契約を交わした。平成16年2月、BELGRANO竣工。海外用船社との取引が始まる平成13年(2001)9月11日、アメリカでテロが勃発し、マーケットが急落。同年12月、中国がWTO(世界貿易機構)に加盟し、国際自由貿易体制へのデビューを果たしたことから、国際貨物の増加を見込んで、当社も外航船の増強を図る。そのきっかけとなったのが、平成13年(2001)に建造した撒積船FURNESS TIMIKA(D/W52,508トン、パナマ籍)であった。当社はこの船で初めて海外(ドイツ)用船社と契約を交わした。その後、平成15年(2003)秋のマーケット急上昇を機に、外航船を大量に建造し、さらに海外船主との付き合いを広げていくことになる。このころから撒積船の建造が本格的に進み、平成16年(2004)2月には、撒積船BELGRANO(D/W76,759トン、パナマ籍)を建造。同年11月に建造した撒積船マ籍)は、17万トンを超える当社初の大型船(ケープサイズ)となった。いずれも海外用船社へ定期用船貸しし、今まで聞いたことのないような世界各地の港、アイスランドや北極圏のような辺境の地まで就航した。これにより当社船舶管理部門は世界津々浦々まで数多くの当社船の動静を24時間の監視体制で見守ることとなった。これを可能としたのは、今までの本船との通信手段である船舶電話のみならず、イリジウム(衛星)電話やVOYAGE WATCHERなどの最新のITを駆使した通信技術で、これらが活用できた効能は大きなものであった。FURNESS TIMIKA、BELGRANO、LOWLANDSPHOENIXの3隻は、90年代後半の「コンテナ三姉妹」に対して、2000年初めの撒積船時代を象徴する「撒積船三姉妹」であった。LOWLANDSPHOENIX(D/W177,036トン、パナ32