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概要

70年の航跡

昭和63年2月、「宮珠丸」竣工。石灰石専用船「宮桐丸」の後継船として住友セメント株式会社向けに建造。昭和62年3月、撒積船SUMMER BREEZEを買船し、SUNNY MERMAIDに改名。木材専用船として主に北米・日本・中国航路に就航した。平成3年2月、「宮瀬戸丸」竣工。新日本製鐵株式会社向けに原燃料・副原料の輸送のため建造された。海の神様・金刀比羅宮にて「宮幡丸」の安全祈願。昭和41年、宮﨑昇が同社に寄付を行った記念碑の前で。船舶新造の際、航海の安全を祈願して香川県の金刀比羅宮へ参拝するならわしは現在も続いている。内航の拡充を図り、経営再建へ道を拓く昭和62年(1987)3月、パナマ子会社MTOMARITIME,S.A.を設立し、同社よりSUMMERBREEZE(D/W26,986トン・撒積船)を用船。SUNNYMERMAIDに船名変更し、木材専用船として北米・日本・中国を主要航路として就航した。3年後、計らずもマーケット高騰により売却できたのをきっかけに、ようやく危機を脱し、経営が軌道に乗り始める。折しも時代は1980年代後半からバブル景気に沸いていた。この間、内航の拡充に力を注ぎ、昭和61年(1986)4月、取引先への一層のサービス向上と業務拡大を意図して、東京営業所を開設。昭和62年(1987)8月には、佐伯市の田邉汽船株式会社を買収し、同社が建造中の「第一高千穂丸」(D/W1,154トン)を用船、石灰石・バラス専用船として就航する。昭和63年(1988)2月、石灰石専用船「宮桐丸」の後継船として「宮珠丸」(D/W1,600トン)を当時の住友セメント株式会社の積荷保証により建造、仙崎~牧山等の航路に就航。同年9月には、「第23新居浜丸」(D/W1,574トン)を買船、コークス・石灰石輸送に就航した。平成3年(1991)2月、新日本製鐵株式会社の原燃料・副原料を主輸送目的として、「宮瀬戸丸」(D/W2,034トン)を建造。大分~広畑ほか西日本地区を主航路として就航した。25